戯言砂漠

雑文の死にゆく場所です

午前2時の彷徨い人

見えないものすら見えた気がした夜

きっと錯覚

と思い込ませるのが得策


見てはいけないものだったのかもしれない

気づかない方が幸せなことだったのかもしれない

全て憶測 思い込みってやつかもしれない

得体の知れないのそんなものと対峙する


開けた!と思いきや更にもひとつ壁だったり

あるいは迷路の始まりだったり

しまった!と思うことばかり


感情が透明になっても

実際空を飛べるわけでもないし

気楽だとかそういうのとも違う


今この瞬間

今夜でしか味わえない感覚が確実に今ここにあるし

寝てしまえば消えてしまうのも確実


惜しい惜しくないでもなく

それはそれ1日を終えるってそういうこと

それは素直に思える


今日一日の採点なんかも今夜はやめだ

そういう日もある

そんな夜がある


特別何かあったわけでもなく

唐突に訪れたこの夜と感情に

またいつか会いましょうと願いを込めて


寝ましょう

なかったことにしましょう

夢のようなひとときだ


夢に逃げ込む人1人

溶けていく溶けていく

この夜は溶けていく


この夜に溶けていく